これまでの記事で特許出願までの道のりを記載しましたが、出願しただけでは特許になりません。
つまり、出願しただけでは、その発明が使われてもお金がもらえないということになります。
この記事では特許が実際取れるまで(権利化されるまで)の流れを記載しようと思います。
まず、発明者が出願した後にやることは、出願後3年以内に審査請求というものをします。
イメージは、出願した段階では、「この発明は自分が初めて実施したよ!」と意思表示しているだけです。
その特許を「本当に新規性があってすごい発明だから特許が権利になるよ!!」と専門の人に審査してもらって判断してもらうのが審査請求です。
審査請求をしたら、それから審査の結果を待ちます。その期間は2018年度で平均9.3ヶ月です。
審査結果によっては、「拒絶理由通知」という、その特許について世の中に既にある技術の部分だとかおかしい表現に対し、指摘が入ります。
それに対し、再度、発明者が修正したり意見を審査官に伝えるため、補正書や意見書を提出し、認められてお金を払えば、晴れて特許の権利を得ることができます。
審査請求をしてから、特許が認められるまでの期間の平均は、14.1ヶ月とのことです。
なかなか長い期間がかかりますが、日本はまだマシで海外はもっと長いそうです。
この流れや期間を考えると、発明を思いついたらすぐに出願の行動に出た方が良いことがわかります。
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