今回の決算で完全に明暗を分けたパナソニックとソニーですが、私はやはり根強い負の企業文化に起因していると思います。
パナソニックの2021年3月期決算は売上高が7兆円割れ、一方、ソニーは8.9兆円、更に、パナソニックの最終利益は1650億円とソニーの7分の1にすぎない。時価総額もパナソニックの2.9兆円規模に対し、ソニーはその4倍以上となる13兆円規模で、市場の評価もソニーに軍配が上がっている。パナソニックが割増の退職金を加算して希望者を募るリストラ策に打って出るのもソニーとの差が開いていることの表れという考察もある。
パナソニックの経営陣には“そこまで劇的な変化は必要ない”といった「先入観」があったように思えてならないと言っている識者がいるように、私もパナソニックの企業文化がそうさせたのだと思う。
先日の記事で紹介したパナソニック産機システムズのパワハラ、及びその対応にも現れているように、パナソニックだから大丈夫!というような余裕をもっているのではないか?
私としては、パナソニックの様な有名企業だからこそ、パナソニック離れが起き、まずいのではないか?と思う。
数値化することは難しいが、パナソニックの決算マイナス分には、少なからずパナソニック産機システムズのパワハラ問題が影響していると思う。
人事課長の進退までしっかり表していない部分も含め、パナソニックはこれから落ちぶれるだろう。と思わざる負えない。
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