アメリカで大統領選挙の結果を確定する連邦議会の合同会議が開かれましたが、バイデン次期大統領の当選に反発するトランプ大統領の支持者が議事堂の周囲を包囲し、一部が建物に侵入して審議が中断しました。バイデン次期大統領は「民主主義への前例のない攻撃だ」と非難し、トランプ大統領は声明でデモ隊に撤収を呼びかけていますが、政府が州兵を出動させて対応に乗り出す事態になっています。アメリカでは6日、首都ワシントンで連邦議会上下両院の合同会議が開かれ、去年11月の大統領選挙を受けて各州で選出された選挙人による投票結果の正式な集計を始めました。
過去の選挙ではこの手続きは通常、形式的で短時間で終わりますが、今回は選挙での不正を訴えるトランプ大統領の主張に同調する共和党議員の一部が西部アリゾナ州のバイデン氏当選の結果に異議を申し立てました。
さらに抗議のため集まった大勢のトランプ大統領の支持者が議事堂を包囲し、一部が警察官などの制止を振り切って議会の建物に侵入したため、審議は中断しました。
アメリカのメディアは混乱のさなか女性1人が銃で撃たれ、搬送されたと報じています。
これに先立ちトランプ大統領は議事堂の近くで開かれた集会に参加し、「われわれはあきらめないし、負けを認めない。議事堂に向かおう」と述べ、支持者に議事堂に向かうよう呼びかけていました。
議会の審議で異議が認められる可能性は低いと見られ、バイデン次期大統領の当選が最終的に確定する見通しですが、審議再開のめどはたっていません。
これを受けてバイデン次期大統領は会見し、「われわれの民主主義が前例のない攻撃を受けている」と非難した上で「この混乱を今、終わらせなければならない」と述べるとともに、トランプ大統領に対して支持者に議会から去るよう呼びかけることを求めました。
このあとトランプ大統領はホワイトハウスで撮影したと見られる1分ほどの動画をツイッターに投稿し、「みなさんの痛みはわかる。選挙はわれわれから盗まれた。われわれが大きく勝ったのは相手側がよくわかっている」と述べる一方で「いまは家に戻るべきだ。そして平和と法と秩序が必要だ」とデモ隊に撤収を呼びかけました。
現地ではワシントンのバウザー市長が夜間外出禁止令を出し、現在も議事堂の周辺には大勢のトランプ大統領の支持者が集まっており、政府が州兵を出動させて対応に乗り出す事態になっています。
コロナで人類が滅びても仕方ないのではないかと思うくらい人類は愚かになっています。
一部が愚かでも人類という種として愚かになってしまう気がします。
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少し昔の本ですが、興味深い。
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